ニッケイ・シンキング

主に日経新聞を題材にして、忽那ゼミ生が365日コメントを書く、 知的思考広場である。 コメントの切り口は多岐にわたり、ロジカルシンキング、経済学、ファイナンス、アントレプレナーシップ等が用いられる。

山尾 「ファンなら投資、音楽ファンド」

夕刊5面
「ファンなら投資、音楽ファンド」

音楽や映画などのコンテンツへの小口投資をサイトで募るファンドが増えている。音楽なら実際に視聴して投資先を選べ、運用期間中はCDの販売枚数を定期的に確認できる。申込から決済までネットで完結するサイトもあり、手続きも簡単。一口一万円前後と比較的、手頃な金額で始められるため、ファンクラブに参加する感覚で出資する人が多いようだ。


VB投資が落ち込むなか、最近映画ファンドやら、
漫画ファンドなど金融商品のすそ野が急激に拡大しています。
性格の違いを考えてみようと思います。

【VB投資】
○情報開示
優れた企業では、情報開示が進んでいる。
⇒投資判断がしやすいのでは。

○投資判断
マイルストーン目標が確実に達成されるかどうかを判断していき、
最終的なEXIT目安である株式上場ができれば、リターンもそれなりに得られる。

○近況
株式市場が冷え込むなか、上場してもリターンが上がりにくい状況が続いている。
この流れがリスクマネーをさらに遠ざけ、悪循環に陥っている。

【コンテンツ(音楽、映画)投資】
○情報開示
コンテンツの試聴、視聴等ができる。あとはプロフィールなど。

○投資判断
明確な基準は存在しない。ファンならファンクラブ的に出資するみたいな感じ。
EXITはCDや映画の収入目安。
CDなら販売枚数、何枚でリターンがあがるのか明示されている場合もある。

○近況
コンテンツファンド専用サイトも着実に増え、認知度も高まってきている。趣味・趣向の多様化から、マイナーコンテンツでも成功できる可能性は高まってきている。

まとめると、VBファンドと異なるのは、

・小口投資が可能
・EXITの形態の多様さ・柔軟さ
 (EXITが株式上場のように限られた一つのゴールではない。
 ゴールが販売枚数のように0枚から始まって継続していくものであったり、
 コンサート、グッズ販売などの売れ行きも加算されるなど、ゴールの仕方が多様。)
・リスクを知りつつも応援したいという単純な強い気持ち。
 (自分で売上に直接的に貢献できる。自分で買ったり、ブログで宣伝したり。
 VB投資の醍醐味、育てるということをより強く実感できる。)

VB投資を活性化させるため、もっと投資家はリスクを取るべきだという議論が多いですが、
VB事態も投資家を惹きつける努力をもっとすべきですね。
コンテンツファンドに見習う部分も多いかもしれません。
自社のファンを獲得する必要があります。

テーマ:考えさせるニュース - ジャンル:ニュース

  1. 2008/02/07(木) 05:26:48|
  2. 記事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

熊谷

リターン以外で投資家が惹きつけられる点。
・経営者のヴィジョン
・企業のミッション
くらいでしょうか。
  1. URL |
  2. 2008/02/08(金) 05:33:43 |
  3. 熊谷 #8x7I7B.g
  4. [ 編集]

小林

なかなか面白い分析ですね。

応援したい気持ちが投資につながるのでしょう。
VCの人達も、投資するかどうかは、
社長の元気よさで決める、
って言ってましたし通づるものがあるんじゃないですか。

まあ額の大きさも違うから、手もつけやすいんでしょうね。
  1. URL |
  2. 2008/02/08(金) 05:35:53 |
  3. 小林 #8x7I7B.g
  4. [ 編集]

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兵庫県にある神戸大学経営学部のゼミである。 アントレプレナーファイナンスを専攻している。

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