ニッケイ・シンキング

主に日経新聞を題材にして、忽那ゼミ生が365日コメントを書く、 知的思考広場である。 コメントの切り口は多岐にわたり、ロジカルシンキング、経済学、ファイナンス、アントレプレナーシップ等が用いられる。

「日本の物価連動国債」

「日本の物価連動国債」

 債券投資家の間では、10年間にわたって下落が続いた日本の消費者物価が上昇し始めているとの懸念が強まっている。ブルームバーグが集計したデータによると、10年物の物価連動国債が示す日本の期待インフレ率はこの2カ月、主要7カ国で最も上昇した。名目利付国債との利回り差であるブレークイーブン・インフレ率は日本が42ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大したのに対し、米国の拡大幅は 14bp、フランスや英国、イタリアは30bp未満にとどまった。日本の物価連動国債(2018年3月償還、表面利率1.4%)の利回りは1.39%、BEIは44bpと、3月25日に付けた過去最低水準のマイナス4bpから上昇している。一方、英国は370bp、米国やイタリアは250bpとなっている。ブラックロックの世界債券共同責任者、スコット・シール氏(ロンドン在勤)は「向こう10年間の期待インフレ率が0.4%強であることを考慮すると、物価連動国債は割安だ」と述べた。
 ブラックロックは今年、物価連動国債の保有を増やしたという。バウチャーディ氏によると、クレディ・スイスも1月に購入した。JPモルガン・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、国部真二氏によると、同社は4月に物価連動国債を購入した。BEIは年内に80bpに拡大する可能性があるという。同氏は、市場でインフレ加速シナリオへの確信が強まっており、物価連動国債にかなり割安感が出ていると指摘した。


物価連動国債とは、元金額や利払い額が物価の動きに連動して増減する国債のことです。
物価連動国債の発行後に物価が上昇すれば、その上昇率に応じて元金額が増加し、
反対に、物価が下落すれば、その下落率に応じて元金額が減少します。
投資家にとっては将来のインフレリスクをヘッジすることが可能となるというメリットはありますが、
購入対象者は政府及び一部金融機関に限定されているため、
個人投資家は購入することができません。
そこで、物価連動国債のメリットを個人投資家でも享受できる手段として、
物価連動国債ファンドが登場したわけです。

インフレリスクをヘッジできる投資商品として注目される物価連動国債ですが、
一方で、物価が下落した場合には、その下落率に応じて、
元金額や利払い額が減少するというデメリットもあります。
国債といっても日本の物価連動国債には元本保証はありません。
したがって、物価連動国債を主な投資対象とする物価連動国債ファンドについても、
物価が下落すると、ファンドの基準価額が下落することになりますので、注意が必要です。

実はこの物価連動型国際というものは2004年から発行されたもので、
実は以外に新しい金融商品なのでなじみがないのかもしれませんが、
イギリスやカナダ、アメリカなどで発行されています。

インフレの状況を把握するために投資家が利用できるインフレ指標として、
複数の統計が発表されています。
多くの国で最も一般的に使われている指標は、消費者物価指数(CPI)です。
これは、小売物価の変動を月次ベースで追ったものです。
また、多くの国では、一般的に小売業者から、生産者に支払われた価格を追跡しており、
これは生産者価格(PPI)と呼ばれます。
一般的に、PPIは、インフレ・サイクルの比較的早い段階で、上昇する傾向があります。
日本では卸売り物価指数というもので判断することができます。

しかしこれらの指標を見てみても本当にインフレなのかどうかを判断することはできません。
なぜならあくまでもこれらの指標は過去の数値でしかないからです。

例えば2008年に2007年の消費者物価指数がわかったとしても、
それは2008年もインフレになりそうですが、あくまでもそこからは人間の予測になると思います。
そういう時はデータだけに限らず自分の身の回りにことも考えつつ、
インフレのことを考えるのが重要になるのかもしれません。

例えば現在は比較的わかりやすいのかもしれませんが、
ガソリンの価格が上がっています。
またバターや小麦なんかの食料品も値上がりしています。
M銀行の面接の際にトレーダーの方と話をする機会がありました。
その方はNYで3年間くらい勤務していたそうです。
NYに住んでいて良かったところはなんですかと聞いたときに、
もちろん素晴らしいトレーダーにも会えるし、世界の金融の中心地で働けることは、
大きな誇りになるとおっしゃっていました。
しかしそれ以上にNYの経済の状況が肌で感じ取れるのが大きいねとも言ってました。
これはどういう商品が値上がりしているのか、
本当にサブプライム問題で住宅価格が下がっているのか、
などを統計数値が出る前にわかるらしいです。

もちろん僕らもそんな統計数値見なくてもガソリンとかも値上がりしているし、
なんとなくインフレだよってことがわかるかもしれませんが、
以外にその肌で感じることは重要なのかもしれません。

統計数値はやはり誰もが目にしてその情報を利用しようとします。
それでは競争に勝てないのでどんなときでも何か使える情報はないか、
肌で感じることは重要だと思います。

インフレなんてわかってるよって言う前にこの物価連動型国債を買えるようになれば、
大もうけできるのかもしれません。
  1. 2008/06/08(日) 02:43:08|
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兵庫県にある神戸大学経営学部のゼミである。 アントレプレナーファイナンスを専攻している。

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