ニッケイ・シンキング

主に日経新聞を題材にして、忽那ゼミ生が365日コメントを書く、 知的思考広場である。 コメントの切り口は多岐にわたり、ロジカルシンキング、経済学、ファイナンス、アントレプレナーシップ等が用いられる。

「減反政策見直しを官房長官表明、食料問題に貢献」

「減反政策見直しを、官房長官表明、「食料問題に貢献」。」

 町村信孝官房長官は三十一日、都内で開いた国際会議「ラウンドテーブル・ジャパン」で講演し、世界規模で深刻化している穀物価格の高騰問題に関連し「世界で食料不足の国があるのに日本でコメの減反(生産調整)をしているのは誠にもったいない話だ。減反政策を見直していく必要があるのではないか」と述べた。コメの生産量を増やし、輸出などに振り向けるべきだとの考えを示したものだ。


日本の今ある水田の6割程度で国内のコメ消費はまかなえるそうです。
「じゃあ残った4割を輸出用にすればいいじゃないか。国際的な穀物価格の高騰を受けて、
コメの中国輸出も始まったじゃない。」
という意見が出てきそうですが、事態はそんなに簡単なものではありません。

【ジレンマ】
・国内農家保護と世界の食糧危機
というジレンマが発生しています。
国内のコメ余りを受けて、最近政府は余剰米を政府の備蓄米として買い取ったばかりです。
これをしないことには農家はやっていけないというぎりぎりのレベルであるのに
、減反政策を見直しなんかしたら日本の農家は廃業になってしまいいます。

世界の食糧危機なんだから、日本に6割残して4割輸出しよう、
どうせ余っているコメなんだから、少しでも売れたほうがいいというわけでもありません。

具体的なコメの生産にかかるコストはわかりませんが、日本のコメの生産価格は、
アメリカで同量作るのに比べて8倍のコストがかかっていると言われています。
コメの輸出は高額な贈答用くらいにまだ限られそうです。

【まとめ】
世界のなかで最適な資源配分にしようと思っても、
その資源の生産にかかったコストなどを勘案に入れると、
たとえある国で余っていたとしても、それを他国にそのまま回すのは難しいようです。

ただこれであきらめてもいけないと思うので、直接ではなくても、
まわりまわって穀物価格の高騰を抑えるのに日本のコメが約にたてばいいと思います。
  1. 2008/06/01(日) 02:12:14|
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兵庫県にある神戸大学経営学部のゼミである。 アントレプレナーファイナンスを専攻している。

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